よく聞くファンダイビングってなに?ボートダイビングって?

ファンダイビングとは、その名の通り、ダイビングを楽しむということ。すなわち、ライセンスを持っている人が海を楽しむためにダイビングをすることですね。よくダイビングツアーなどに「ファンダイビング10本つき」などと記載されていますが、「このツアーには楽しいダイビングが10回ついていますよ」ってことですね。

ファンダイビングは、基本的に現地のガイドと一緒に潜ることになります。自分たちだけで潜ってもいいのですが、あまりおすすめできません。海の中は潜ってみないとわからないことだらけなので、現地の海を網羅したガイドと一緒に潜るようにしましょう。

そして、ファンダイビングの中には「ビーチダイビング」と「ボートダイビング」があります。ビーチダイビングは、浅瀬のビーチから歩いて海に入っていくことです。ボートダイビングとは、ボートでダイビングのポイントまで移動して、深いところにいきなりダイブする!ってことです。

講習での海洋実習や初心者の人はビーチダイビングが多いのですが、慣れてくると断然ボートダイビングですね。まず、ビーチはタンクを背負ったまま歩いていくので、結構な体力を使います。しかも、最初っからフィンを履いていると歩きにくいので、ある程度の深さになってからフィンを装着します。ビーチ際なので、波が打ち寄せてくるため、バランスが取りにくく、転ぶ人続出です。さらに、ビーチからエントリーするので、エキジット(海から上がってくる)も同じ場所ということになるため、海の中で同じところまで戻ってこないといけないわけですよ。流れがあったりすると、戻ってくるのは大変なんですよね、これが。体力もなくなるし、エアもあっという間に消費しちゃいます。

慣れてくると絶対にボートダイビングでしょう。ボートでダイビングのポイントまで行ってくれるので、歩く必要がまったくないのでとにかくラク。さらにエントリーの方法も、ジャイアントスライドエントリー(ボートのふちに立ってそのままドボン!)と、バックロールエントリー(ボートのふちに腰掛けて後ろむきにそのままドボン!)があります。ジャイアントは比較的安定した大きなボートで、バックロールは、安定が悪い小さなボートの場合が多いですね。

どちらでエントリーするかは、ガイドの指示によりますが、個人的にはバックロールがラクです。ジャイアントはボートのふちに一度立つわけですから、安定は悪いし、器材は重いし・・・で、けっこう大変なんですよね。しかもボートは常に揺れているし!器材をセッティングしたら座ったまま後ろ向きにドボン!と入るのがいちばんラクですよ。バックロールは慣れるまでは怖いかもしれないけれど、一度やってみるとどうってことありません。

ボートダイビングのいいところはまだほかにもあって、海の中で流れがある場合です。ビーチ同様、エントリーした場所まで戻ってこなきゃいけないかというとそうではないんですね。潮の流れがあるときは、ドリフトダイブと言って、流れに任せてダイビングをするって方法があります。流れがあるところではたいていドリフトダイブですね。流された先でボートが拾ってくれるので、体力的にはすごくラクですよ。

何事も経験なので、怖がらずとにかくチャレンジしてみましよう。ドリフトダイブも海の中で転がるように流されるので、はじめての時はけっこう緊張しますが、ガイドやバディとはぐれないようにさえ気を付けていれば何の問題もありませんよ。