ナイトダイビング(サンセットダイビング)って夜に潜るの?

ダイビングは明るい昼間にしかできないものだと思っていませんか?そんなことはないんですよ。実は夜の海に潜るナイトダイビングなんてものもあるんですよ!真っ暗の海の中で潜って何が面白いの?と思うかもしれませんが、同じ海の中でも昼間と夜とではまったく違い、神秘的で私は大好きですね。昼間活発に動き回っていた魚が寝ぼけていたり、昼間はまったく見かけることのない夜行性のものがたくさん見ることができて、本当に楽しいんですよ。

棘皮(きょくひ)動物であるヒトデやウニは昼間の海ではまったく動かない印象がありますが、夜の海では活動的に動いてるんですよ!その中でも特にヒトデ。ヒトデはとにかく動きが遅いイメージがあるけど、夜は速い!(速いといっても遅いですが)ヒトデにしては速いって感じでしょうか。ヒトデにしてみれば猛ダッシュで走ってるんだろうな・・・と、微笑ましく思えちゃいますよ。こんな風に昼と夜ではまったく違ってくるので、海の中の生物たちがとにかく可愛く思えるから不思議です。みんな一生懸命生きているんだな~なんて思えるのはダイバーの特権でしょう!

そして、ぜひ見てもらいたいのが、夜光虫です。夜光虫とは刺激を与えると青く光りだすプランクトンの一種です。通常は肉眼で見えないのですが、青く光ると確認できます。夜光虫を観察するときは、水中ライトを消して海の中で手を振ったりしてみてください。ホタルイカのように幻想的でキレイですよ。ライトをつけたままだとわかりにくいので、真っ暗の中で夜光虫の光を眺めてみてください。

ナイトダイビング(国によってはサンセットダイビングとも呼ばれています)の時に準備しなければいけないものがいくつかあります。夜の海なので、水中ライトは必須です。必ずダイビング用の防水仕様の水中ライトを用意しましょう。水中ライトを持っていない場合は、たいていレンタルで貸してくれますので、慌てて購入する必要はありませんよ。水中ライトは、海の中の生き物たちを観察するのに必要不可欠です。さらに水中ライトは自分の位置を回りに知らせることにもなるし、バディの位置ももちろん確認できるし、ハンドシグナルをだすときもライトで照らしだすなど、必ず必要なものですね。そして、ケミカルライトもあるといいでしょう。よくアイドルのコンサートでファンの人が手に持って振っているアレですね。パキッと折ると光りだします。ナイトダイビングの時には、このケミカルライトをBCDの上につけます。グループやバディごとに色を変えておくと、誰がどこにいるかが真っ暗な海の中でも一目瞭然というわけです。ガイドがゲストを見失わないためにもケミカルライトをつけて潜るところが多いようです。

ナイトダイビングでは、昼間のダイビングに比べて水深はいっても10mくらいなのでそんなに不安がる必要はないですよ。深く潜るのではなく、浅瀬で生き物たちの夜の顔を見るって感じでしょうか。移動もさほどせず、ひとつのところにとどまって観察するような感じなので安心してください。透明度のいい海では水中ライトの光が遠くまで届いて、周りを見渡せるのでとにかくキレイです。昼間とまったく違う海をぜひ楽しんでくださいね!