ダイバーの心得とダイバー同士のマナーを知ろう

ダイビングのライセンスを取って、晴れてダイバーの仲間入り!まではいいですが、ダイバーの心得ってものがあります。基本、ダイビングとは自己責任のスポーツです。自分のことはきちんと自分で守る、責任を持つ、ということですね。そして自分の器材は必ず自分でチェックすること。エアの残量やレギュレーターに問題ないかなど、確認してから海に入るようにしましょう。特に、海外では、器材のセッティングなどすべて現地の人がやってくれるので、つい任せっきりのまま潜ることもあります。ダイビングに慣れてきたら要注意かもしれないですね。そのまま信じて潜ったらタンクが緩くてはずれかけたり、タンクが開いてなくて呼吸ができなかったり・・・などなど。とっさに近くにいたダイバーが助けてくれたけど、一歩間違えると大事故につながりかねません。自己責任、常に頭に入れておくようにしましょう。そして初心忘れべからずです。

海の中でのマナー。それは海の中の生き物をむやみやたらと触ってはいけないことです。ウミガメを後ろからつかまえて記念写真を撮ろうとする人や、なんでもかんでも手に取る人、もう言語道断です。甲羅をつかまれたウミガメは、きっとそれだけで寿命が何年も縮まったはず。人間が海の中にお邪魔してます・・ぐらいの精神で潜るべきですよね。あとは砂地をフィンでおもいきりキックして砂をまきあげる人。砂地には穴をほって巣を作っている生き物がたくさんいます。せっかく作った巣を一瞬で壊されちゃうわけですよね。とにかく海の中では一切手を触れない!静かに見るだけ!という考えをダイバーは持つべきですよ。

ダイバー同士のマナーというのももちろんあります。海の中ではお互い譲り合いの精神を持ちましょう。通常複数のゲストに対してガイドが1人か2人ついてひとつのグループで潜ります。ガイドの指示に従って海の中を移動していくわけですが、たまに自分勝手な人がいるんですね。勝手に違う方向に行ってしまったり、移動のサインがでているのにいつまでたっても来なかったり、どんどん潜行していったり。こういう勝手な人がいると、ガイドがその人を呼びに行ったりしている間、他の人たちは待たされるわけですよ。他の人に迷惑にならないよう団体行動を意識するべきですね。

その他、ボートからエントリーする時や、ボートにあがる時にもマナーが必要です。海が荒れているときなどは、誰しも早くボートにあがりたいわけですよ。ただしハシゴはひとつしかないのでみんな順番を待っているのに、いきなり下からハシゴにやってきてさっさとあがっちゃう人もいるんですね。あまりに自分勝手でマナーの悪い人は、他のゲストからクレームがでて違うグループにされちゃうこともあり得るので、譲り合いの精神を持ちましょう!

海の中だと、写真撮影のときですね。レアな生き物は誰しもカメラに収めたいもの。それを一人で占領してしまい、いつまでたってもどいてくれないなんて人、たまにいます。みんな撮影しようと待っているのに気付いていないんだか、自己中なんだかわかりませんが、周りが見えてないのかもしれませんよね。

とにもかくにも、ダイバーとしての心得をしっかり持ち、周りに迷惑かけないよう自分勝手な行動は絶対に厳禁と心得るべし。みんなで楽しいダイビングを心がけたいものです。