減圧症とはいったいなんなのでしょうか?ダイバーであれば誰しも減圧症になる危険性はあります。ライセンスを取るときの講習で必ず一度は耳にしているはずでしょう。
通常、ダイビングで使用するタンクは、酸素が20%・窒素が80%くらいの割合になっています。この窒素がダイビングをすることにより、血液中に溶け込んできます。水深が深ければ深いほど溶け込む割合が多くなります。「長い間深いところにいちゃダメ!」というのは、こういう理由があるからなんですね。血液に溶け込んだ窒素は、海面に浮上するにしたがって気泡化します。やっかいなのはこの気泡化するということ。上昇スピードが遅ければこの気泡化は起こりませんが、急浮上すると気泡化する=減圧症ということになります。
これだけ聞くとゾッとしますが、ゆっくり上昇することで気泡化せず、窒素は体内から排出されるので大丈夫ですよ。さらに、大事なのが安全停止です。安全停止は水面から5mの地点で約3分停止します。水深の深いところに長い間潜った人はさらに時間を延長しましょう。安全停止の時間はダイブコンピューターに表示されるので、きちんと守ってから浮上してください。気を付けなければいけないのは、安全停止が終わったからといって、そこから海面まで一気に急浮上しないことです。安全停止の位置からもゆっくり浮上し、海面にあがるようにしましょう。
減圧症の症状としてよくみられるのは、指先や手足のしびれ・関節が痛い・手に力が入らない・倦怠感・頭痛・めまいなどです。ダイビング直後に症状がでることもあるし、飛行機の中や降りたあとに発症する場合もあるようです。飛行機だけではなく、ダイビング後の車での高所移動(標高300m以上の山越えなど)も原因になることがあるので注意が必要です。ダイビングで疲れているのかと思ったら減圧症だったなんてこともあります。軽い減圧症だと自然と治ることもありますが、重症化すると手が動かせなくなるなど、後遺症がでることもあるので、ダイビングのあとずっと疲れがとれない人は一度病院で検査してみるほうがいいでしょう。
減圧症の治療は「高気圧酸素治療(通称:チャンバー)」というものになります。簡単にいうと、チャンバーに入ることで圧力で体内の気泡を小さくし、酸素を吸引させることにより窒素を取り除くという治療方法です。減圧症になってから治療は早ければ早いほど完治する確率は高いと思ってください。なんだか体がだるいな~と思いつつガマンする人は多いでしょうが、遅くなればそれだけ治療も長引き、後遺症が残る確率も高くなります。
同じ海で同じようにダイビングをしていても、減圧症になる人もいればならない人もいます。減圧症になる要因というのもあるんですね。減圧症になりやすいタイプは、肥満・高齢者・生理中の人は確率が高くなるでしょう。これ以外にもダイビング前の深酒や、寝不足もよろしくないですね。体調不良なんてもってのほかですよ。ダイビング中では、急浮上、水深が深すぎるところに長く居続ける、息を止めたりするのもNGと心得ておきましょう。そしてダイビングの合間にはなるべく水分をとるようにしましょう。
減圧症は必ずダイバーがなるものではありませんが、ならないよう気を付けているだけでも予防はできるはずです。自分の体は自分で守るようにしましょう。そして、ちょっとでもおかしいな?と思ったらすぐに病院へ行くべし、ですよ。
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