ライセンスを取得したらまずは国内の海で潜ってみよう

ライセンスを取得して、はじめてのファンダイブ。さてどこで潜ろうかと考えちゃいますよね。講習で4本潜ったとしても、あくまでも講習なので楽しむ暇もなかったかと思います。「はじめてのファンダイブなので、自由に楽しく潜りたい!」「でもまだ慣れていないので、すごく不安!」など、期待と不安がまじりあっていることでしょう。

潜る海はもちろんどこでもいいわけですが、不安な人はライセンスを取ったショップで潜るのがいいかもしれませんね。講習をしてくれたインストラクターさんがガイドになって潜ってくれるので、めちゃくちゃ安心するはずです。インストラクターさんも自分のことをわかってくれているので、心強いですよね。ファンダイブでは、潜る前にガイドからブリーフィングというものがあります。これから潜る海の説明やエントリー(海への入り方)やエキジット(海からの上がり方)、時間はどのくらい潜るのか、最大水深は何メートルまで、残圧を聞くタイミングなどなど。この説明はしっかり聞いて、ちゃんと守るのが鉄則です。わからないことがあれば質問して納得してから潜るようにしましょう。くれぐれもわかったフリはしないこと!

そして、周りが日本人だらけなので、一緒に潜ることになった人ともきちんと会話できるのが安心なところです。ファンダイブは、5~6人のゲストにガイドが1人というところが多いようです。もちろん繁盛期になると、もっとゲストが増えることもあるし、逆に平日などはマンツーマンで潜れたりすることもあります。講習の時のようにガイドさんが自分につきっきりなわけじゃないので、自分のことは自分できちんと面倒をみるしかないわけです。ダイビングはあくまでも自己責任というスポーツだと覚えておきましょう。誰かが常に見ていてくれるわけじゃなく、トラブルが起きたときも自分で対処するか、助けが必要になったらきちんと相手に伝えなくてはいけません。そういった意味でも日本人がたくさんいる国内は安心感がありますよね。ダイビングに慣れるまでは、国内で潜るのがおすすめかもしれません。

そして、国内では器材のセッティングも後片付けも自分でやるところが多いですね。海外だと外国人スタッフがすべてやってくれます。ダイビングに慣れていないうちは、器材のセッティングや後片付けも勉強という意味でやっておいたほうがいいと思います。講習でやっただけではいざというときにできないことがあるかもしれないので、場数をふむのも大切なことでしょうね。とにかく自分ひとりで何もかもできるようになるまで、数をこなしましょう。

ダイビングは知らない人同士でも、連帯感みたいなものがあるのがいいところだと思いますね。まったくの他人でも同じグループで潜ったり、同じショップだったりするだけでもすぐに仲良くなる不思議なスポーツです。経験のある人が、まだ慣れていない人の面倒をみるのもみんな自然と行うので、わからないことがあればガイドはもちろんのこと、経験のある人に聞くとたいていは親切に教えてくれます。最初は不安かもしれませんが、経験本数が少ないことを伝えておくだけで、海の中でも気にかけてくれる人は多いでしょう。ただし、完全に人任せにするのではなく、最初のファンダイブでは常にガイドの後をついていくようにしていれば問題ないはずです。勝手に一人だけはぐれたりしないよう注意してくださいね。

最初は不安だらけでも、だんだん余裕がでてきて海の中が見えるようになってくるはずです。余裕がでてくるといつの間にか不安は吹っ飛んで、楽しくなること確実です!