ダイビング中の事故は極力さけたいものですよね

ダイビング中の事故。誰しも避けたいものだけど、やはりダイビングに事故はつきものです。最近だと、バリ島で日本人が行方不明になったというニュースはご存じですよね。結局現地のガイドさんとゲストの2人が亡くなって悲しい結果となりましたが、あれはダイバーの責任ではないと思いますね。ボートのドライバーの判断ミスだと思われます。

ダイビングでの死亡事故はたいていバディ同士で亡くなっていることが多く、原因がわからずじまいのことがよくあります。よくあるのは、ダイビングに慣れていない人がパニックを起こすパターンのようです。講習中の事故もたまにありますね。講習を受けていた人とガイドが両方亡くなるというパターンです。プロのガイドでさえパニックを起こした相手には、どうにもならなかったんでしょうね。

ダイビングの事故で多いのは、エア切れ、パニックを起こす、急浮上などがありますが、エア切れは本人がこまめに残圧を確認していれば防げるものですよね。器材の異常でエア呼吸できなくなったらとにかく落ち着くこと。レギュからエアがでなくなったらオクトパスを確認する。それでもだめならバディに助けを求める。と、落ち着いていればできることが、パニックを起こすとそれだけで呼吸は荒くなるし、心拍数も上がり、正常な判断ができなくなってしまいます。ダイビングではとにかく落ち着くこと。これに限ります。

急浮上も危険です。海の上はいろんなボートが行き交っているため、ダイバーが急浮上することでボートのスクリューに巻き込まれる事故も少なくありません。ダイビング中にひとりはぐれてしまった場合などは、必ずフロートをあげてから浮上するようにしましょう。フロートとは、細長い風船のようなもの。「これからダイバーが浮上してきますよ」という合図のようなものです。フロートをみたボートのドライバーはダイバーが確認できるまで近づきません。このような事故を回避するためにも、ダイバーはフロートを持つようにしてください。折りたたむと小さくなってBCDのポケットに入れられるものが多いので、常に入れておくべしですね。

ダイビングは必ずバディ制になっています。バディとなった相手を常に意識する。異常が起きたら助ける。いなくなったらガイドに知らせる。というのがルールです。ひとりで潜るのは言語道断!何か起きたときに誰も助けてくれないわけなので、絶対にやめましょう。ダイビング中はささいなトラブルはつきものです。タンクにロープが引っかかったり、タンクが外れたり・・・そんな時必ず近くのダイバーが助けてくれます。ひとりだと大事故につながる可能性大ですよ。

そして、事故は人間だけじゃありません。私が経験したのは、マレーシアのシパダンというポイントで潜った帰りのこと。ボートで宿泊している島に戻る途中、突然「ゴンっ!」と大きな音がしてボートに衝撃があったんですよ。一瞬「ダイバーが急浮上した?」と思ったくらい大きな衝撃。ボートを停めて海をのぞくと、そこには血だらけのウミガメ。お腹がパックリ割れて内臓が飛び出してました。ウミガメにしてみれば呼吸しに海面にあがってきただけなのに、ビックリしただろうな・・・と思うといたたまれませんでしたね。きっと急スピードのボートが近づいてきて逃げられなかったんでしょうね。私たちがダイビングなんてしなければ助かった命だったなと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

ちょっとした注意で防げる事故はたくさんあります。事故のない楽しいダイビングにしたいですね。